排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管による豪雨と地震に耐える盛土補強工法
[16/09/28]
提供元:PRTIMES
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― 高速道路リニューアルプロジェクト 大規模更新・修繕事業※ ―
西日本高速道路株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石塚由成)と株式会社ドーユー大地(本社:広島市西区、代表取締役社長:前田良刀)と西日本高速道路メンテナンス九州株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:藤下幸三)は、豪雨および地震に対する盛土の安定対策工として、排水機能を有する鋼管にスパイラル形状の羽根を取り付けることで、排水効果に加え盛土補強効果を同時に得る工法として『排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管による盛土補強工法(以下、SDPR工法という)』の技術開発を進めてきました。
これまでの様々な地盤調査(材料試験)や今回の実地試験等から得られた知見をもとに、今後、本工法を盛土箇所で本格的に導入していくことが可能となりましたので、今後、高速道路リニューアルプロジェクトに活用していく予定です。
1. 技術開発の目的
近年、盛土のり面災害では、豪雨時や地震時における崩壊を未然に防ぐことが課題となっております。従来、盛土のり面災害に対しては、排水対策として盛土内の水位を低下させる水抜きボーリングや盛土の安定対策として盛土を補強する鉄筋挿入工等の対策工を実施してきました。本工法は、高速道路リニューアルプロジェクトでの活用を目指し、従来は別々に行っていた排水対策(水位の低下)と安定対策(すべり抵抗の増加)を同時に行うことの出来る工法として開発したものです。これによって、地震と豪雨の両方に耐える盛土補強が同時施工できるため、施工の省力化、工期短縮および工事費削減が期待できます。
2. 開発概要と成果
本工法は、鋼管の外周に排水スリット(6×50mm)を設け、盛土内への表面水や地下水などの浸入による含水比や間隙水圧の上昇を抑制するとともに、スパイラル形状の羽根を取り付けることで、それらを介して盛土との全面接着による一体化を期待した盛土補強工法です。(H26.9 特許出願中)
開発にあたっては地盤調査結果等を基に本工法に合わせ新たに開発した解析ソフトを用いて現地の諸条件に最も適した鋼管の配置や長さを決定し、実地試験を行いながら設計条件や施工方法の検討を行ってきた結果、設計・施工マニュアル(仮称)を策定できる段階となりました。
なお、本工法の有効性については、九州大学(笠間准教授)との共同研究において、豪雨時における地下水位について浸透流解析を実施して確認しております。
3. 今後の展開
今後は、盛土の大規模修繕にSDPR工法を活用して、高速道路リニューアルプロジェクトを進めていく予定です。
[画像1: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-303085-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-933548-1.jpg ]
(参考) 今回の実地試験の概要
(1)実地試験期間
平成28年9月12日から9月19日まで
(2)施工断面図
[画像3: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-332514-2.jpg ]
(3)施工状況
[画像4: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-839060-4.jpg ]
西日本高速道路株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石塚由成)と株式会社ドーユー大地(本社:広島市西区、代表取締役社長:前田良刀)と西日本高速道路メンテナンス九州株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:藤下幸三)は、豪雨および地震に対する盛土の安定対策工として、排水機能を有する鋼管にスパイラル形状の羽根を取り付けることで、排水効果に加え盛土補強効果を同時に得る工法として『排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管による盛土補強工法(以下、SDPR工法という)』の技術開発を進めてきました。
これまでの様々な地盤調査(材料試験)や今回の実地試験等から得られた知見をもとに、今後、本工法を盛土箇所で本格的に導入していくことが可能となりましたので、今後、高速道路リニューアルプロジェクトに活用していく予定です。
1. 技術開発の目的
近年、盛土のり面災害では、豪雨時や地震時における崩壊を未然に防ぐことが課題となっております。従来、盛土のり面災害に対しては、排水対策として盛土内の水位を低下させる水抜きボーリングや盛土の安定対策として盛土を補強する鉄筋挿入工等の対策工を実施してきました。本工法は、高速道路リニューアルプロジェクトでの活用を目指し、従来は別々に行っていた排水対策(水位の低下)と安定対策(すべり抵抗の増加)を同時に行うことの出来る工法として開発したものです。これによって、地震と豪雨の両方に耐える盛土補強が同時施工できるため、施工の省力化、工期短縮および工事費削減が期待できます。
2. 開発概要と成果
本工法は、鋼管の外周に排水スリット(6×50mm)を設け、盛土内への表面水や地下水などの浸入による含水比や間隙水圧の上昇を抑制するとともに、スパイラル形状の羽根を取り付けることで、それらを介して盛土との全面接着による一体化を期待した盛土補強工法です。(H26.9 特許出願中)
開発にあたっては地盤調査結果等を基に本工法に合わせ新たに開発した解析ソフトを用いて現地の諸条件に最も適した鋼管の配置や長さを決定し、実地試験を行いながら設計条件や施工方法の検討を行ってきた結果、設計・施工マニュアル(仮称)を策定できる段階となりました。
なお、本工法の有効性については、九州大学(笠間准教授)との共同研究において、豪雨時における地下水位について浸透流解析を実施して確認しております。
3. 今後の展開
今後は、盛土の大規模修繕にSDPR工法を活用して、高速道路リニューアルプロジェクトを進めていく予定です。
[画像1: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-303085-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-933548-1.jpg ]
(参考) 今回の実地試験の概要
(1)実地試験期間
平成28年9月12日から9月19日まで
(2)施工断面図
[画像3: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-332514-2.jpg ]
(3)施工状況
[画像4: http://prtimes.jp/i/16810/35/resize/d16810-35-839060-4.jpg ]