ファーウェイ輪番CEO 郭平、MWC 2016基調講演で5G時代を待たずに取り組むべきことを提言
[16/02/25]
提供元:PRTIMES
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ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)の輪番CEO兼取締役副会長である郭平(グォ・ピン)は2月22日から開催中のMobile World Congress (MWC) 2016でキーノート・セッションに登壇し、「Mobile is Connected Living」のテーマのもと、米フォード、米ペイパルの両CEOとともに自身の考えを共有しました。郭は「5G時代を待たずに、我々がいま取り組むべきこと(What should we do before 5G?)」と題したスピーチで、5Gが大規模に商用展開されるまでには長い時間がかかるとした上で、業界関係者はそれまでに生まれるビジネス・チャンスを見逃さないようにしなければならないと語りました。また、5G時代を待たずに、ネットワーク接続の拡大、垂直産業との連携、ネットワーク性能の再定義の3点に取り組む必要があるとし、これらの取り組みにより、新たな技術やビジネスモデルによりもたらされる不確実性への対応を進めるよう提言しました。
[画像: http://prtimes.jp/i/7389/108/resize/d7389-108-740155-1.jpg ]
郭によると、2025年までに世界のネットワーク接続数は1,000億に到達するものの、そのうち世界70億人の人々によるコミュニケーションが占める割合は10%に過ぎないと予想されています。ネットワーク接続の大半は人とモノ、または、モノとモノ間で行われるようになるのです。一方、郭は現在製造業で導入されているセンサーを標準装備する機器の99%がネットワークに接続されていないという事実に触れ、5G時代の到来を待たずに、まずはじめに取り組むべきはネットワーク接続を拡大することであると指摘しました。こうした大規模なIoTを実現するカギとなる技術がNarrow Band IoT(NB-IoT)で、これにより静的なモノがスマートで双方向通信が可能なモノとなり、私たちは世界中の機器からさまざまな情報を把握することが可能となります。センサーやカメラなどの機器が広く導入されている今、これらの機器がひとたびネットワークにつながれば、フィジカルな世界がよりスマートなデジタル社会になるのです。フィジカルな世界から得た情報を観察、分析、活用することで、この世界をよりよく理解することが可能となります。また、時間や空間による制限もなくなり、私たちのデジタル生活がよりよいものになると同時に、大きなビジネス・チャンスが生まれます。
郭は次に取り組むべきこととして、垂直産業との連携を挙げました。国連が2010年に発表したレポートによると、ICT産業は長らく需要主導というより供給主導型のビジネスモデルをとってきました。技術ベンダーはこれまで、その時点で提供可能な技術をもとにサービスを提供してきましたが、これは過去の話となりました。ICT産業のビジネスモデルはすでに供給主導から需要主導型に変化しています。スマートグリッド、交通など、スマート・シティを実現する多彩な活用事例が現れるなか、消費者のネットワークに対する要望は今後も増えることが予想され、ICTは垂直産業の競争力向上の新たなツールとなってきています。ICT産業はこの商機をとらえ、各産業のニーズを深く理解し、デジタル変革を支援すべきです。
これらの2つの取り組みがネットワークに対し高い負荷を与えることを踏まえ、郭は3つ目に取り組むべきこととして、ネットワークの性能の再定義を挙げました。ネットワーク接続のハブである通信事業者はソフトウェア定義に基づくアーキテクチャを確立し、アジャイルな運営を実現することで、例えば分単位でのサービス・プロビジョニングなどにより、ユーザー体験を劇的に改善する必要があります。また、ビッグデータを活用した運営能力を向上し、運営効率を高めると同時に収益化の方法を探ることも重要です。加えて、こうした課題に総合的に対応できる戦略パートナーを選ぶと同時に、通信事業者自身もそのための能力を身に着け、オープンで革新的なエコシステムを確立する必要があります。
市場予測によると、デジタル変革市場は2025年までに16兆米ドル(約1,806兆5,600億円※)規模に達する見込みです。郭は最後に、「私たちは未来を待つのではなく、自ら未来をつくらなければなりません。5G時代が到来する前に、動き始めなければならないのです。垂直産業と連携すると同時に、既存産業のデジタル変革をサポートし、デジタル革命を推進するには、ネットワーク接続の拡大によって新たなビジネスモデルと価値を創出することが不可欠です」と述べ、講演を締めくくりました。
※1米ドル=112.91円で換算(2016年2月22日現在)
<ご参考>
・ ファーウェイ MWC 2016特設サイト(英語):http://www.huawei.com/en/mwc2016
【ファーウェイについて】
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数のICTソリューション・プロバイダーであり、1987年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネットワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドのICTソリューション・ポートフォリオを確立しています。ファーウェイの17万6,000人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを170か国以上で提供し、世界人口の3分の1にもおよぶ人々のICTソリューション・ニーズに応えています。
日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は2005年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:(会社情報、B2B事業)www.facebook.com/huaweijapanpr、(B2C事業)www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検索、YouTube:http://www.youtube.com/user/HuaweiDeviceJPをご覧ください。
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郭によると、2025年までに世界のネットワーク接続数は1,000億に到達するものの、そのうち世界70億人の人々によるコミュニケーションが占める割合は10%に過ぎないと予想されています。ネットワーク接続の大半は人とモノ、または、モノとモノ間で行われるようになるのです。一方、郭は現在製造業で導入されているセンサーを標準装備する機器の99%がネットワークに接続されていないという事実に触れ、5G時代の到来を待たずに、まずはじめに取り組むべきはネットワーク接続を拡大することであると指摘しました。こうした大規模なIoTを実現するカギとなる技術がNarrow Band IoT(NB-IoT)で、これにより静的なモノがスマートで双方向通信が可能なモノとなり、私たちは世界中の機器からさまざまな情報を把握することが可能となります。センサーやカメラなどの機器が広く導入されている今、これらの機器がひとたびネットワークにつながれば、フィジカルな世界がよりスマートなデジタル社会になるのです。フィジカルな世界から得た情報を観察、分析、活用することで、この世界をよりよく理解することが可能となります。また、時間や空間による制限もなくなり、私たちのデジタル生活がよりよいものになると同時に、大きなビジネス・チャンスが生まれます。
郭は次に取り組むべきこととして、垂直産業との連携を挙げました。国連が2010年に発表したレポートによると、ICT産業は長らく需要主導というより供給主導型のビジネスモデルをとってきました。技術ベンダーはこれまで、その時点で提供可能な技術をもとにサービスを提供してきましたが、これは過去の話となりました。ICT産業のビジネスモデルはすでに供給主導から需要主導型に変化しています。スマートグリッド、交通など、スマート・シティを実現する多彩な活用事例が現れるなか、消費者のネットワークに対する要望は今後も増えることが予想され、ICTは垂直産業の競争力向上の新たなツールとなってきています。ICT産業はこの商機をとらえ、各産業のニーズを深く理解し、デジタル変革を支援すべきです。
これらの2つの取り組みがネットワークに対し高い負荷を与えることを踏まえ、郭は3つ目に取り組むべきこととして、ネットワークの性能の再定義を挙げました。ネットワーク接続のハブである通信事業者はソフトウェア定義に基づくアーキテクチャを確立し、アジャイルな運営を実現することで、例えば分単位でのサービス・プロビジョニングなどにより、ユーザー体験を劇的に改善する必要があります。また、ビッグデータを活用した運営能力を向上し、運営効率を高めると同時に収益化の方法を探ることも重要です。加えて、こうした課題に総合的に対応できる戦略パートナーを選ぶと同時に、通信事業者自身もそのための能力を身に着け、オープンで革新的なエコシステムを確立する必要があります。
市場予測によると、デジタル変革市場は2025年までに16兆米ドル(約1,806兆5,600億円※)規模に達する見込みです。郭は最後に、「私たちは未来を待つのではなく、自ら未来をつくらなければなりません。5G時代が到来する前に、動き始めなければならないのです。垂直産業と連携すると同時に、既存産業のデジタル変革をサポートし、デジタル革命を推進するには、ネットワーク接続の拡大によって新たなビジネスモデルと価値を創出することが不可欠です」と述べ、講演を締めくくりました。
※1米ドル=112.91円で換算(2016年2月22日現在)
<ご参考>
・ ファーウェイ MWC 2016特設サイト(英語):http://www.huawei.com/en/mwc2016
【ファーウェイについて】
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数のICTソリューション・プロバイダーであり、1987年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネットワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドのICTソリューション・ポートフォリオを確立しています。ファーウェイの17万6,000人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを170か国以上で提供し、世界人口の3分の1にもおよぶ人々のICTソリューション・ニーズに応えています。
日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は2005年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:(会社情報、B2B事業)www.facebook.com/huaweijapanpr、(B2C事業)www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検索、YouTube:http://www.youtube.com/user/HuaweiDeviceJPをご覧ください。