「虐待」の二文字は、けっして他人事ではありません。育児中のママ、パパを襲う「冤罪」の悲劇。
[19/03/29]
提供元:PRTIMES
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私は虐待していない
検証 揺さぶられっ子症候群
柳原三佳 著
[画像: https://prtimes.jp/i/1719/2120/resize/d1719-2120-788691-0.jpg ]
好評発売中!
定価:本体1200円(税別)
ISBN978-4-06-513115-2
わが子への虐待の罪に問われた保護者に次々と無罪判決が!
「揺さぶられっ子症候群=虐待」なのか? 日本の育児を危うくする症例の実像を描く
ここ数年、「赤ちゃんを強く揺さぶって傷害を負わせた」として、親が逮捕されるというニュースが相次いでいます。こうした報道に触れるたび、『生まれて間もない我が子に手を上げるなんて、なんてひどい親なんだろう!』と怒りを覚えている人も多いのではないでしょうか。著者の柳原三佳氏も、メディアから流される「虐待」という言葉を疑うことなく憤りを覚え、なぜこんなことが頻繁に起こるのだろうとやりきれなさを感じていた一人でした。
しかし、その考えは、当事者、つまり「虐待を疑われた親たち」への取材をきっかけに大きく変わったといいます。
日々の子育ては緊張の連続です。どれだけ気をつけていても、ほんの一瞬、目を離したすきに、つかまり立ちから転倒してしまったり、ベビーベッドから落ちてしまったり、そうした事故は防ぎきれません。しかし、そんな「不慮の事故」による子どものけがについて、脳の専門家の視点で調べることなく、自動的に「揺さぶられっ子症候群」だと判断し、「親による虐待」だとレッテルが貼られてしまう――こんな、でっちあげのような事件が立て続けに起きています。そんな悲劇を生み出しているのが、日本の医療機関で共有されている「揺さぶられっ子症候群」の診断基準なのです。
本書は、最愛の我が子が脳に障害を負うという苦しみのなか、一方的に虐待を疑われ、子どもと引き離されてしまった親たちの過酷な体験をレポートしながら、医師だけでなく、法律家の見解も取り上げ、揺さぶられっ子症候群の現状と問題について考えていきます。
現在、「揺さぶられっ子症候群」について、医学界、法曹界とも、疑問視する声が上がりはじめました。そのひとつの証拠が、昨年から、「揺さぶりによる虐待をした」と疑われ、逮捕・起訴された保護者たちに対し、立て続けに無罪判決が言い渡され、不起訴処分が決定していることです。脳の専門家である脳神経外科医たちが、日本で通用している診断基準について疑問を抱いたことで、事態は大きく変わりつつあります。
「虐待」はけっして許されることではありません。それと同時に、愛情を注いで子どもを育てている親の過失を、一方的に虐待とみなす「冤罪」も許されないのです。
【目次】
第1章 「虐待した親」というレッテルを貼られるまで
第2章 「つかまり立ち」から転んでしまって
第3章 日本における「揺さぶられっ子症候群」
第4章 脳神経外科医たちからの反論
第5章 海外の最新事情と「SBS検証プロジェクト」
第6章 立ち上がった親たち
最終章 「私は虐待していない」に耳を傾けて