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主力大型株が予想外の強さ

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に上昇。211.29円高の15541.20円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えている。28日の米国市場ではNYダウは187ドル高となり、節目の17000ドルを回復。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の15430円となり、これにサヤ寄せする格好から始まった。買い一巡後は15400円を下回る局面もみられるなど、ややこう着感の強い展開に。しかし、前場半ば辺りから先物主導で強含むと、インデックスに絡んだ売買を中心に上げ幅を拡大させている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500に迫り、全体の8割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは証券の上昇率が3%を超えたほか、鉄鋼、非鉄金属、卸売、石油石炭、パルプ紙などが2%の上昇となった。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、花王<4452>、富士フイルム<4901>、第一三共<4568>が軟調。半面、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>が日経平均をけん引している。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちから、全体としてはこう着感の強い相場展開を予想していたが、先物主導によるインデックス買いとはいえ、予想以上の強さである。そのため、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>などに資金が向かいやすく、新興市場の中小型株には行き難い面もあるようだ。また、主力大型株へのシフトにより、注目していたミクシィ<2121>は利食い優勢となり、これも新興市場からの関心が離れてしまう状況か。
 もっとも、全市場の売買代金上位では、ミクシィ<2121>がトップである。下げ幅を縮めてくるようだと、短期資金を誘い込みやすいだろう。そのほか上位をみると、オプティム<3694>が7位、OTS<4564>が12位、ソディック<6143>が15位に位置している。オプティム辺りが動意を強めてくるようだと、日経平均が15500円処での推移が続く中、次第に中小型株に関心が向かう可能性はありそうだ。(村瀬智一)

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