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日経平均はマド埋め完了、ファナック・ショックの影響考慮も自律反発か【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

28日の日経平均は小幅に下落。21.21円安の20328.89円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えた。一日を通じて中国・上海市場の動向に振らされる相場展開となった。前日の上海株安を嫌気した世界株安の流れから幅広い銘柄に売りが先行し、日経平均は20200円を割り込んで始まった。その後はこう着感の強い相場展開となるなか、上海が4%超の下落で始まると、一時20070.62円まで下げ幅を拡大させた。

しかし、昼休み時間中に上海指数がプラスに転じると、後場は急速に下げ幅を縮めて始まり、後場半ばには20400円台を回復し、プラス圏を回復する局面もみられた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は小型株指数のみプラスに転じている。セクターでは水産農林、電力ガス、食料品、その他金融、パルプ紙、情報通信、建設などが上昇。半面、海運、銀行、機械、輸送用機器、保険、卸売などが冴えなかった。

日経平均は一時20100円を割り込み、7月14日に空けたマド(20120-20322円)を埋めており、調整一巡が意識されるところ。一方で、大引け後に決算を発表したファナック<6954>は通期業績予想の下方修正を発表しており、嫌気される可能性が高い。もっとも、ファナックのインパクトのみで再び日経平均の20100円割れは考えづらく、足元自律反発を意識しておきたいところである。

また、28日、29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。イエレンFRB議長の記者会見の予定もないため、市場の関心は薄そうである。とはいえ、翌30日に4-6月期の米国内総生産(GDP、速報値)が発表される。GDPを受けて、利上げへの思惑等が相場の変動要因になる可能性はあるため、売り込みづらくなろう。決算も週末にかけてピークを迎えることもあり、中国への関心も次第に薄まりそうだ。




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