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オンライン学習サービス『スタディサプリ』1万人超の高校生の学習効果を検証 ICTによる個別最適学習と目的意識醸成が学力向上を示唆




[画像1: https://prtimes.jp/i/11414/1654/resize/d11414-1654-bc07540746495e401a85-0.png ]


株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』は、『スタディサプリ』を積極的に活用いただいている高校の生徒を対象に、学習効果の検証を実施しましたのでご報告致します。

学習効果検証の目的
コロナ禍をきっかけに、教育現場でのICT活用は大きく進み、2021年3月時点の調査※では96.7%の高校が授業・ホームルーム・探究などの教育活動にICTを活用していると回答しました。急速に進んだ高校におけるICT活用ですが、学習面における成果を感じつつも定量的に効果を測れている学校はいまだ多くないのが現状です。そこでリクルートでは、高校で導入いただいている『スタディサプリ』の学習データを活用し、導入校の協力の下、学習効果を検証。そのナレッジをより多くの学校の先生に展開することで、先生の負担なく最適な学習サイクルを構築し、学力向上を支援したいと考えました。『スタディサプリ』では、基礎知識の学習をより効率的かつ効果的に進めることで学力の向上を実現し、空いた時間で生徒たちが生涯学習者になるための知の探索を進められるようサポートしてまいります。
※出典:リクルート進学総研「高校教育改革に関する調査2021」

TOPICS
・個別最適学習による学力向上の示唆
単元別のつまずきの把握に特化した「到達度テスト」を行い、生徒一人ひとりのテスト結果に応じた学び直しの連動課題配信を実施することで学力向上を示唆。
・進路に対する目的意識の有無と自学習慣の相関性を示唆
先生の負担なく最適な学習サイクルを回していくためには、生徒の自学の習慣化が重要。目的意識を持つ生徒ほど、自学習慣があることを示唆。

個別最適学習による学力向上の示唆
学校向け『スタディサプリ』には、単元別のつまずき把握に特化した「到達度テスト」があります。このテストを春と秋で実施し生じる得点の伸びを、春に取得した点数帯をベースに可視化しました。
春に取得した点数帯が20〜60点台の学力層において、春テストの結果に連動した課題配信の取り組み状況の違いによる得点の伸びの傾向を分析。連動課題に取り組んだ上で秋テストに臨んだ群と、取り組まずに臨んだ群で得点の分布に差異が見られました。連動課題に取り組まなかった群に比べて、取り組んだ群の方が秋テストで取得する点数の平均値が高い傾向が示唆されました。

連動課題の有無と秋テストの得点分布(英語、数学)

[画像2: https://prtimes.jp/i/11414/1654/resize/d11414-1654-feb0b382f7a33299d9ec-1.png ]

これまでの学校教育では、クラス全員が同じ課題を同じペースで取り組むことが主流でしたが、デジタル化により生徒一人ひとりの現状の理解度・理解範囲を可視化することが可能となりました。可視化された結果をもとに苦手な部分を克服した上で次へ進むことができるようになり、つまずく箇所の取りこぼしが減り学力を向上させることにつながったと考えられます。

また、教科ごとの学習方法についても分析したところ、数学、英語でそれぞれ点数の伸びに関係する学習のポイントが確認できました。数学では幅広い単元の学習を行い単元間のつながりを理解すること、英語では毎日学び続けることが重要であるという傾向が見られました。
具体例:指数関数を理解するには二次関数の知識が、二次関数を理解するには関数の知識が必要です。このように、各単元間の繋がりを意識しないと解けない問題が数学にはいくつも存在します。そこを合わせて理解することで効率的な学力の向上につながると考えられます。

進路に対する目的意識の有無と自学習慣の相関性を示唆
学習サイクルを生徒自身が回していくためには、自学の習慣化が重要となります。しかし、個々の実力に合った個別最適な課題を与えられても、なかには自学習慣がなく、勉強に積極的に取り組むことができない生徒もいます。今回の分析で、自学習慣を身に付けるためには、何のために学ぶのかといった進路に対する目標意識を持っているかどうかが大きく影響することが見えてきました。このことから、自学の習慣化には、進路指導等で自身の進路に向き合う時間も重要であると言えそうです。

進路に対する目的意識の度合いと自学習時間の分布(平日、休日)

[画像3: https://prtimes.jp/i/11414/1654/resize/d11414-1654-f9583c38e32931e990a9-2.png ]


<参考>学校向け『スタディサプリ』の「到達度テスト」と「連動課題配信機能」について
「到達度テスト」は、学力向上の第一歩として重要な、単元別のつまずきの把握に特化した絶対評価型のアセスメントです。基礎的・網羅的で細やかな出題によって、一人ひとりのつまずきの可能性を明らかにすることができます。生徒の学習習慣を把握するためのアンケートも付帯していてテストの結果と合わせて振り返ることが可能です。
「連動課題配信機能」は、「到達度テスト」の結果データを活かして、ICT教材ならではの強みである個別最適課題の配信ができる機能です。間違えた小問があれば、該当小問の理解に寄与する講義を配信し、一人ひとりのつまずきに合わせた学習で効果的な学び直しを行うことができます。

『スタディサプリ for SCHOOL』について
生徒は、スマートフォンやタブレットを使い、適性診断検査の結果をその場で参照し、希望や適性に合った進学先を調べ、資料請求まで行うことができます。加えて、進学を希望する学校の先輩学生の声なども参照でき、進学後のイメージを膨らませながら、進路を考えることが可能です。
22年4月からはオープンキャンパスの予約も可能となっており、『スタディサプリ for SCHOOL』からオープンキャンパスの情報を検索することができます。
本サービスは、先生向けの学習管理サービス『スタディサプリfor TEACHERS』と連携しており、生徒の適性や進路選択に関する考えや思いを先生と生徒が共有するだけでなく、先生による生徒一人ひとりに合ったメンタリング・コーチングが可能となります。

調査概要
調査期間:2021年4月〜11月
調査対象校:スタディサプリを利用しており、「到達度テスト」を春と秋の2回受験している高校183校
調査対象数:春テストの得点が20〜79点の高校2年生のうち、秋テストを受験したのべ1万1,167人
調査方法:対象のスタディサプリ受講者の学習データと学習習慣に関するアンケートの結果を集計・分析


▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/

▼本件に関するお問い合わせ先
https://www.recruit.co.jp/support/form/
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